日本縦断 Day74 南アルプス縦走(深南部)

日本縦断
2018.7.19(木) DAY 74-4(通算-南ア)
晴→霧→雷雨 16.0℃〜21.1℃
起床 / 朝食
4:00 / 5:00 フルーツグラノーラ少々
登山行程
椹沢山 5:55 →樺沢山→信濃俣→百俣沢の頭→光岳小屋 15:40
宿泊地
光岳小屋
夕食 / 就寝
18:10 野菜・豆腐コンソメパスタスープ,ビール / 19:30
行動時間:9時間35分
歩行距離:約5km 累計:約1,292km
歩 数:約14,432歩 累計:約1,814,820歩
出費:¥4,100(素泊り,ビール) 費用合計:¥162,065
課せられたミッションはただ一つ
何としてでも光岳小屋へ辿り着くこと
水は残り2.5L程度、ほとんど食事もとらず、体力的・気力的にもギリギリ
尿も濃い黄色で、深刻な脱水&水分不足
あと一日ビバークしようものなら動けなくなることは必至…
仄暗い頃に目が覚める
気温の低い明け方に出発したかったが、樹林帯はあまりに暗く、ライトでは
道を見失いそうだったので、朝日が昇ると同時に出る
相変わらずの急登&倒木の連続で体力を消耗する
水は一口を何回かに分け少しずつ飲む
虫が顔に集まってくるのが超不快で、スプレーを直接顔に吹きかけるも、
効果はほとんどなかった.耳はパンパンに腫れ、出血していた
椹沢山の頂上には標識が幾つもあり、少しだけ安心する
調査や読図事項を確認・補正し出発.信濃俣へは20分程で着いた
最新の地形図ではここから登山道の表記があるが、道はとても不明瞭
ガスガスの不穏な雰囲気の中、赤い境界見出標を見つけ、百俣沢の頭へ
見慣れた柱標が見えた時はとても嬉しくて、叫びまくっていた(笑)
3日間樹林帯を彷徨い、道が合っているのか疑心暗鬼に陥り、水もなく、
内心不安で押し潰されそうになったいたので、本当に安心した…
死の際からの生還・・・、まさに桃源郷を彷徨うが如くの快感だった
光岳へは、尾根に取り付く最初が分かりにくいが、その後は明瞭な登山道が続く
登山道の有難みを心底思い知ることになった
いつでも歩きやすいよう整備してくれている山小屋の管理人さん達に感謝!
シャクナゲの群落を抜け、ついに稜線へ出る
ケルンのある広場で休んでいると、光岳小屋にいる人達の声が聞こえた
すぐに小屋へ到着し、久し振りに人間の姿と声を聞き安堵する…
その日はテントを張らず、小屋で素泊り.ビールで生還記念の乾杯をした
明日下山するというパーティーの方々から食糧をいただいたりした
小屋の管理人さんも気を遣ってくださり、とてもリラックスできた
南アルプスの深南部にはまだまだ多くのバリエーションルートがあるそう
今度は複数人で行こう…(戒め)
- 高性能なGPSに腕時計・・・、便利なものが増えれば増えるほど、失った時の痛みも大きい.だが、紙の地図とコンパスなら通信が途絶える心配はいらない
- 尾根を進む
- 道はない、だから直進する・・・!
- 椹沢山頂上 すぐ先は信濃俣
- こんな標識でも希望が持てる!
- ガレ場に咲くタカネビランジ
- 百俣まで遠いなぁ~.尾根沿いなので楽勝そうに見えるが・・・
- 樹林帯に入ればこの有様.展望から窺い知れるほど道のりは甘くない
- 尾根を外れないよう慎重に下る
- コルにあった小さな標識
- 次第にガスってきた・・・
- 頻繁に霧の発生する地にサルオガセ.植生からその地域の気象状況を知ることができる
- 拾ったテープを枝に括り付けた
- 久し振りに見る←→標識
- そろそろ百俣沢だ!
- 生還・・・(感無量)
- 見慣れた木の柱標.やはり読図に間違いはなかった・・・
- 光岳へ
- 小さな湿原
- 屋まであと半分
- 植生が亜高山帯に変遷してゆく
- シャクナゲの森を抜けると、そこは新天地だった・・・
- ケルン
- ガスのかかる光岳頂上
- この分岐!懐かしい!
- 久し振りにヒトを見た
- この日は小屋に泊まった
- 食堂で自炊する
- 南アルプスの立体地図
- 明日下山するという方から食料をいただいた