北海道

果てある旅を 果てしなく

「大空と大地の中で」松山千春
果てしない大空と
広い大地のその中で

いつの日か 幸せを
自分の腕でつかむよう

歩き出そう 明日の日に
振り返るには まだ若い
ふきすさぶ 北風に
とばされぬよう とばぬよう

こごえた両手に 息をふきかけて
しばれた体を あたためて

生きる事が つらいとか
苦しいだとか いう前に
野に育つ花ならば 力の限り生きてやれ

「牧場の朝」童謡・唱歌
ただ一面に立ちこめた
牧場の朝の霧の海
ポプラ並木のうっすりと
黒い底から 勇ましく
鐘が鳴る鳴る かんかんと

今さし昇る日の影に
夢からさめた森や山
あかい光に染められた
遠い野末に 牧童の
笛が鳴る鳴る ぴいぴいと

「君のサロマ」瀬川英明
ほんの一人旅 旅人は僕さ
はじめての町さ 湖(うみ)に続く道
すれちがう人に 想いはよぎる
風にそよぐ長い髪 君と同じにおい

湖(うみ)にすべてを 捨てに来た訳じゃない
貝殻ひろい 思い出を閉じてゆく
あのころの君を ここで見たかった
君の生まれた町 君のサロマの町

「知床旅情」加藤登紀子
知床の岬に はまなすの咲くころ
思い出しておくれ 俺たちのことを
飲んで騒いで 丘にのぼれば
遥か国後に 白夜は明ける

別れの日は来た ラウスの村にも
君は出て行く 峠を越えて
忘れちゃいやだよ 気まぐれカラスさん
私を泣かすな 白いかもめを

「襟裳岬」森進一・岡本おさみ・吉田拓郎
北の街ではもう 悲しみを暖炉で
燃やしはじめてるらしい
理由のわからないことで 悩んでいるうちに
老いぼれてしまうから 黙りとおした歳月を
拾い集めて 暖めあおう
襟裳の春は 何もない春です

日々の暮しは いやでもやってくるけど
静かに 笑ってしまおう
いじけることだけが 生きることだと
飼い馴らしすぎたので 身構えながら話すなんて
ああ おくびょうなんだよね
襟裳の春は 何もない春です

寒い友だちが 訪ねてきたよ
遠慮はいらないから 暖まってゆきなよ

「落陽」吉田拓郎
しぼったばかりの夕陽の赤が
水平線から もれている

苫小牧発・仙台行きフェリー
あのじいさんときたら
わざわざ見送ってくれたよ
おまけにテープをひろってね
女の子みたいにさ

みやげにもらったサイコロふたつ
手の中でふれば また振り出しに
戻る旅に 陽が沈んでゆく